Explanation眼の病気の解説

VDT症候群
(コンピュータ画面などのよる眼の疲れ)

VDTとは、パソコンのモニターなどのことです。パソコンは職場のみならず、家庭にも広く普及しています。
しかしVDTを使った長時間の作業により、目や体の不調を訴える人が増えてきました。このようなVDT作業に伴う心身の不調をVDT症候群といいます。別名テクノストレス眼症(がんしょう)とも呼ばれています。

おが・おおぐし眼科【VDT症候群】

VDT症候群の症状

眼の症状

眼の疲れ、眼の乾き、焦点が合いにくい、眼の奥の痛みなど

体の症状

肩がこる、首から肩・腕が痛む、頭痛など
慢性的になると、背中の痛み、手指のしびれなどいろいろな症状に進展します。

精神の症状

イライラや不安感、抑うつ状態になることもあります。

治療について

VDT作業時間を減らすことが一番良いのですが、仕事では難しい面もあるでしょう。なるべく眼や体に負担をかけないように以下の点に注意してください。

VDT作業中は瞬きが少なくなり、ドライアイになりがちです。意識的に瞬きをしたり、眼をうるおす点眼薬を使いましょう。眼精疲労の点眼薬も効果的です。

オフィスはエアコンの影響で空気が乾燥しているので、エアコンの吹き出し口のそばは避けた方が良いでしょう。

モニターの位置が高いと、やや上目遣いになりますので、目をぱっちりあけて作業をすることになります。そうすると眼の表面を保護している涙の層が蒸発しやすくなり、ドライアイになります。モニターは目線より少し下に設置することをお勧めします。

1時間に5分程度休憩をとり、体と眼を休めましょう。適度に体を動かして、緊張をほぐしましょう。遠くの景色をながめたりするのも効果的です。

メガネ、コンタクトレンズは度の合ったものを使いましょう。

40歳を過ぎると眼の調節力が衰えてくる(いわゆる老眼)ため、より疲れやすくなるケースがあります。

現代人は眼を酷使する環境で生活しています。不安な点があればお気軽にご相談ください。

おが・おおぐし眼科【治療について】