Explanation眼の病気の解説

眼瞼痙攣 片側顔面痙攣
(がんけんけいれん、へんそくがんめんけいれん)

眼瞼痙攣はまぶたを開閉する筋肉に、本人の意思に関係なく力が入る病気です。40歳代以降の女性に多く見られます。
まばたきが増えたり、まぶしさを感じたりすることから始まります。その後、目が開けにくい、ものにぶつかる、眼がつかれる、などの症状に進行します。まぶしい光やストレスは、これらの症状を悪化させます。

症状の進行はゆっくりしていますが、そのまま放っておいて自然に治る病気ではありません。まぶたの動きに様々な問題をおこし、眼の不調を感じるようになります。はっきりとした原因はわかっていませんが、「大脳基底核」という脳の部分の機能異常が指摘されています。

初期のうちはドライアイの症状と似ているため、ドライアイとして治療を受けているケースがよくあります。ドライアイの治療だけで、症状の改善が見られないなら、眼瞼痙攣を疑ってみる必要があります。

ためしに、できるだけ早くて軽い瞬きを10秒間繰り返してみてください。正常なら30回くらいスムーズに瞬きができます。眼瞼痙攣の人は、途中でつかえたり、リズムが乱れたり、強い瞬きが混じったりします。

片側顔面痙攣はまぶたがピクピクする病気です。通常数週間で自然治癒しますが、まれに悪化したり、まぶただけでなく口元や頬にまで痙攣が及ぶ場合があります。このような重症例はボトックス治療の対象となります。

ボトックス治療

近年、ボトックス(ボツリヌス毒素)による注射が多く試みられています。ボトックスには筋肉を弛緩させる作用があります。まぶたを開閉する筋肉に数カ所ほど極少量だけ注射することによって、全身に悪影響を及ぼすことなく痙攣しないようにします。治療効果は1週間後から出てきて、約3-4カ月で消失していきます。ですから、効果がなくなったら、再注射をする必要があります。

おが・おおぐし眼科【ボトックス治療】

副作用も少なく安全性の高い治療で、8割以上の患者さんに有効とされています。当院の医師はボトックス認定資格を持っていますので、ボトックス治療を受けていただくことができます。お気軽にご相談下さい。